ラッキーウイングの修理例
修理例  墨田区H様 JOG-3KJ 走行700km

 今回の修理はスクーターです。一世を風靡した3KJ-JOG。今では見かける機会も少なくなりました。
 この車輌は、個人売買で安く購入されたようですが、セルが使えないし、エンジンの調子が・・・
と言う事で、全体的な整備を依頼されました。入庫時の状態は、セル不動、駆動系異音(確認できず)、バッテリー上がり、ブレーキ不良など。メーターは700kmでしたが、当然もっと走っているでしょう。あとは駆動系を開けて見てからの判断ですね。
個人売買は良い物が安く買えることもありますが、最近は粗悪品を掴まされるケースをかなり耳にします。
皆さんも実車を良く見て買いましょう。
先ずは、左側の黒いカバーとキックペダルを外します。 ケースカバーを外します。この時点で、まずセルモーターのアース不良が確認されました。 これが開けた状態です。構成を
良く覚えておきましょう。
プーリーを外します。プーリーにキズが確認できます。また、フィンが一枚折れていて、ナットが斜めに入っています。これは厄介です。 ケースカバーの裏側を見ると、変なキズが付いています。しかし、キズ事態は古いようです。今回の異音とは関係無さそうです。 ナットを慎重に回して、プーリー
を外しました。ここでねじ山の修
正をします。修正できない場合
はお客様に連絡です。
タップ&ダイスでナメているネジ山を修正します。これで修正出来なければ高く付きますが、何とか修正できました。 これが、フィンの欠けです。一枚だけですが、ポキっと欠けています。なぜ折れたのか探りながら作業します。 プーリーのキズです。かなりキ
ズが有ります。何かが中で暴れ
ている様です。
ウェイトローラーはまだまだ使えるようです。変な磨耗は見られません。 クラッチアウターを外し、クラッチを外します。かなり消耗してます。クラッチを取り外すと、なんと・・・ なんと、クラッチスプリングが
2個出てきました。これがケース
の中で暴れてキズを付けた原
因だと判断しました。
これがクラッチスプリングです。木っ端微塵に砕け散ってます。 ドライブベルトです。ベルトの消耗は裏返してヒビがあれば交換です。方向性が有りますので注意しましょう。 クラッチをバラします。インパクト
で一気にナットを回します。怪
我をしない様にしましょう。
この様にバネが入っていますので飛び出します。しっかり押さえつけておきましょう。 これが元々入っていたクラッチです。ほとんど残ってません。 クラッチを組み込みます。専用
の工具が存在しますが、慣れる
とこの方が早いです。後は組み
込むだけです。
プーリーを組み込んで、ワッシャを入れ、ネジロック剤を付けて締めます。ナットも交換します。 次にベルトとクラッチを組み込みます。クラッチを握り潰し、ベルトを張りながら入れて行きます。 組み付け完了です。バッテリー
は交換しますので、ブースター
でセルを回します。そして異音
の確認をします。
今回の修理の原因は駆動系
内部パーツの破損による異
音でした。しかし、この様な故
障は日頃のメンテナンスで防
げるもではありません。おか
しいと思ったらすぐ診てもらう
ことです。これが、何よりも安
くあがる最大のメンテナンス
です。壊れてからでは遅いで
すよ。
セルでエンジンスタートしました。異音はありません。ケースを戻して再度確認です。 ケースを戻してエンジンをかけましたが異音はありません。作業完了です。
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